職場の話など。
シリーズ化を目論んでおります(笑)
名前はもちろん仮名です。
石田さん61歳。
定年を越えて現役です。
世話好きな、会社の何でも屋さん。
おそらく無自覚だと思うのですが、辞めたい辞めたいと言うわりに仕事を抱え込んでおられます。
どの職場にも何でも屋さん的な人はいると思うのでおわかり頂けると思うのですが、何でも屋さんのところには突発的な仕事や面倒な仕事が舞い込みがちです。
石田さんも然り。
石田さんの年齢的にも彼の仕事をみんなで引き継がないといけないのですが、形にならないような面倒な仕事が大半だし、ご本人が抱え込んでいるのをいいことに、口では「引き継ぎますよー。都合のいい時間に声かけて下さいねー」と言ってはいるものの、それ以上しつこく言うことはなく、引き継ぎを後回しにしていました。
そんな石田さんが突然入院されました。
手術をして一度は復帰されたのですが、体調が優れず、病院で精神疾患を疑われ、先の見えない休職となってしまいました。
自宅療養なので、部下の土肥さん(といっても石田さんは定年を超えたので組織図的には土肥さんの方が上)が中心になって石田さんの仕事を引き継ぎはじめました。
さて、社内の関係をもう少し詳しく説明すると、石田さんと土肥さんは総務課所属。
私は経理課所属で、課は違えど同じ管理部メンバーで、同じフロアで働く関係です。
経理課のリーダーは野下さんという40代後半の男性です。野下さんの得意技は「丸投げ」。口がうまいので、なんだかんだ理由をつけて同部署・他部署、とにかく面倒くさい仕事はみんな他人に振ります。
そんな訳で本来なら野下さんが担当するべき仕事も石田さんがやっていたりします。
はっきりいって野下さんは事務仕事は全くダメな人です。口八丁でリーダーになりました。というか、昇格も自薦です。自薦が悪いわけじゃないけど、このリーダーに関しては「自薦だって〜( ̄艸 ̄)」ってな感じで失笑です。
閑話休題。
石田さんが休職した今、野下さんが引き継ぐべき仕事もあるわけですが、正直、彼に引き継ぐのは不安しかない。
それに私は密かに彼を引き摺り下ろしたいと思っているので、自分が引き継ぐ決心をしました。実際、私にも関係のある仕事だし。
というわけで、数日前から石田さんにメールで教えを乞うて実行しはじめていたのですが、本日、土肥さんに言われた言葉。
「野下さんと相談して、あの仕事は深井さんに引き継いでもらおうかと思うんですが、どう思われます?」
思わず言いました。
「私、引き継ぐつもりで石田さんとも連絡取ったりしてたんですけど…。どうしても、というならそれ以上は主張しませんけど、深井さんにはまだ早いと思います」と。
深井さんは入社してまだ3ヶ月、ようやく試用期間が終わったばかりの若干ハタチ過ぎです。
学校の勉強はダメダメだったようですが、勘所のとてもいい子で、私もお局様たちも可愛がっています。正直、彼女なら引き継げると思います。
でも、入社したばかりの年若い子を責任者にするっておかしいでしょ!
いや、責任者にすることがおかしいんじゃなくて、その子に丸投げすることがおかしいんです。
誰か他に(暗に野下さんを指してますw)仕事を理解していて彼女が困った時はアドバイスしてあげられる状態で責任者にするなら反対しません。
だけど野下さんは自分で理解しようとせずいきなり深井さんに丸投げしようとしているのです。
私はそれが理解できない。私がリーダーなら自分が分からない仕事を部下になんか怖くてとても振れません。。というか恥ずかしくて振れません。
これはそんな丸投げリーダーと、リーダーにとって代わって彼を引き摺り下ろしたい私と、周辺の人たちのお話です。
続く。といいな。